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Men’s Life Style
金安 岩男

著者:金安 岩男
1947年2月に東京の下町に生まれる。
学部で経済学、大学院で地理学を学び、外資系情報企業、国立大学、私立大学での勤務経験を有し、研究、教育、研修などの各種プロジェクトを実施。地理学者として、計画実践、プロジェクト発想に取り組んでいる。海外諸都市の街歩き、相撲などを趣味に、発想のヒントをいつも探究中。社会的活動として、政府機関、地方自治体の各種審議会、委員会などの会長、委員などを務めている。
主な著書に、『時空間の構図』、『プロジェクト発想法』、その他多数。現在は、慶應義塾大学名誉教授、新宿自治創造研究所所長。

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久し振りに台湾を旅行した。台湾に初めて出かけたのは1993年の春だった。その時は、学生諸君と一緒で、マイクロバスで台湾の西側を走り、その後に山を越える際には、茶畑を眺めながらお茶を飲んだが、この上もなく美味だった。参加者のほとんどは、そこで茶を買い求めていた。台湾の東側は太平洋に面しており、太平洋側からのプレートが島全体を押し上げている。毎年山の高さが増しているために、4,000メートル級の山々が連なる。道路上には大きな落石が何か所かで見られた。その後も、1999年の台中で発生したチーチー大地震のシンポジウムでの発表や研究打ち合わせなどで、何度か台湾に出かける機会があった。その際には、仕事の合間を見て街を歩き回わったが、いつものことである。

何度目かの台北訪問時に、国立故宮博物院を見学した後で、都心に向かうバスを待っていた所、ある男性から、「日本の方ですか」と声を掛けられた。話の中で、「圓山大飯店に行きましたか」と聞かれ、「未だ行ってません」と答えると、「ではご案内しましょう」という事になった。圓山大飯店は、その中国風の威風堂々とした北方系中国伝統様式の建築物の高級ホテルとして知られる。そのホテルで飲茶をごちそうになった。その人は、日本への留学経験をお持ちで、博識で話は弾んだ。私からは何のお礼もできなかったが、会話の愉しさと、台湾人の心根のやさしさを実感した。私の台湾と台湾人に対する好印象はその時につくられてしまった。

今回は、これまで行ったことのない街をみてみようということで、台湾の南にある台南市(台湾の京都という代名詞があるらしい)に出掛けた。高鐵と呼ばれている新幹線(日本の技術によるもの)で、所要時間は2時間弱で到着。最初の目的地は安平である。この街は、1600年代初頭にオランダが入植し、つくられた街である。ゼーランディア城は安平古蹟として見学できる。丁度小学生の団体と一緒になり、賑やかだった。展示されている古地図や鳥瞰図などが、オランダが入植したニューヨークなどの絵に似ていることに、私の目が引かれた。オランダが当地に入植する前に、原住民の人たちがいたことは勿論のことであるが、その後の鄭成功(母親が松浦藩の武士の娘)の活躍など、台湾の歴史を理解する上で実感が湧く。

安平の古い町並みなどを楽しみながら、イギリスの貿易会社であった記洋行の室内と展示、書道の展示などを見ながら、樹木のかかった建物である安平樹屋、そして鳥の観察ができるサンクチャリー的な鉄製の遊歩道などを楽しんだが、見どころも多い。見学終了後に、カフェでコーヒーを飲み、購入した台南の解説書を紐解く。中国語であるが、図や写真が多いので、その内容はおおよそ理解可能である。「竹仔街」などの通り名や「竹仔行」(竹製品の工場)などの記載もあり、竹を文化とする国であることが良く分かる。その後、台南の赤崁楼、神農街、孔子廟、等の街中の主要な所を歩き、私の好物である大きな肉粽を食べて、宿泊する台北のホテルに戻った。日帰りの旅だったが、私の台湾観がまた少し変化したような気がした一日となった。
(金安岩男 慶應義塾大学名誉教授)
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